●情報がストレスになる!● 5

『結論は「アトピー性皮膚炎」にしても「ステロイド」にしても、
分からないことがまだいっぱいある、「ブラックボックス」
いっぱいあるということです。

それでも、治療し、
楽しく生活できることを目指さなければならないのです。』



(アトピー徒然草 中村敬著より引用)


私たちは病気になるとお医者様に行き、

それでも病気が良くならないときには、

病院を変えてみたり、家族や他人に良き治療法、
あるいは、より効果的な健康法をたずねてみたり
しますよね?

そして…
それでも治らなければ、

自分で、家族で、あるいは知人を総動員して
様々な情報を求めて行きます。

で、例えばある情報で、

○○を飲めば皮膚炎がなくなっちゃう
というのがあれば、それを試します。

うん、良さそうだ、最初はそう感じるかもしれません。

が、うーん、最初はいいと思ったけれど、
途中からどうも合わなくなった感じがする!

そんな感じを持って、

また次の情報を探します。

今度は、整体です。

整体でカラダの基本性能をあげれば、カラダは一気に
良くなるらしい。

整体を受けると確かにカラダが心地よく、カラダが楽に
なります。

でも、皮膚炎はむしろ悪化しているようです。

あー、整体でもだめか?

と、また次の手、情報を探すんですね。

今度は食養生です。

玄米菜食で腹八分目を守りなさい!

ということで、まじめに取り組んでいきます。

が、しかし…

今一向にカラダに変化は現れません。

むしろ以前より悪くなっているような感じも
……
……


あ、ちょっと長くなりましたが、

なんていうことを、繰り返してはおられないでしょうか?

まぁこれは、特にアトピー性皮膚炎に限ったお話ではありません。

カラダに不調があって、切実に健康を求める人にはわりと
普通にあるお話だと思います。

別に、皮膚炎に良さそうなものや整体、食養生が悪い、
というお話では全くありません。

いずれも、うまく生活の中に取り入れてそれなりに活用
していけば、多くの人にプラスになるに違いありません。

そうではなくて…


やっぱり私たちはカラダが何らかの不調に陥ったときに
お肌が荒れたりしたときに、たくさんの情報が必要なの
でしょうか?

っていう視点なんですね!

特別な特効薬とか、奇跡のように効く健康食品を
探しまわる必要があるのでしょうか?

また、実際にそのような薬や健康食品、あるいは健康法
が存在するのでしょうか…。


ではここで次の引用を見てみましょう!

『私的結論としては、「アトピーの原因は極めて相対的
であり、『防御能』と『憎悪因子』の優劣で決まる。

『防御能』と『憎悪因子』は光と影のようなもので、

『食事』『環境』『生活リズム』『ストレス』要素がいい方向
に傾くと『防御能』を増大させ、悪い方向に傾くと『憎悪因子』
増大させる」というものです。』

『そしてそれぞれはある程度独立して動くので、
「食事」のマイナス面を「生活リズム」のプラス面がカバーする
こともありうるでしょう。

「環境」も、「アレルゲン」という意味ではなく、夏の発汗や
冬の乾燥が「憎悪因子」として働く人もおられるでしょう。

その場合に、その憎悪の時期に「ストレス」を軽減する行動
をとれば、「皮膚炎」のレベルがいい方向に向くことがあり
ます。』

『そして、「アトピー治療においては、『憎悪因子』を全て除去
しなければならない、という必要はない」という、大きな結論
に達してしまうのです。』

(以上、引用先同上)


上記はまさにアトピー治療最前線のお医者様のお言葉
ですが、とてもシンプルなお話ですよね!?

要するに、防御能力が憎悪因子(悪くなるだろう因子)よりも
大きくなるように目指せば良い。

何かの大きな力を借りて、憎悪因子をしらみつぶしに無くしたり、
防御能を巨大にする必要はない。

ということを言われているように感じます。

逆に言うと、それが仮にプロセス上のこと
であっても

パーフェクト、あるいは完全に近いものを目指すというのは、
普通の人間にとっては難しく、かえってストレスを増大させ、
憎悪因子を増やしてしまう結果に繋がりかねないんですよね。


つまり、

情報を求めるのは程々にして

普通のことを普通にやる

防御能>憎悪因子を
良い加減にやっていきましょうや!

っていうことなんですね。

効果的な情報を探して、うまく行かずなんていうことを
繰り返してかえってストレス増大、憎悪因子アップっていう
プロセスを止めて、

もう少し、地に足をつけて、

情報に流され過ぎずに
情報を適当に、良い加減に活用しながら、

もうちょっと気安く、自らのカラダとお付き合いしませんか?

っていうことなのです。


ということで、今日もここまでお付き合いいただき、
ありがとうございます。あなたがシンプルにカラダを
大切にする暮らしの中で、素敵なお肌と生活を得られる
ことを心よりお祈りしつつ…♪

インスパイア大澤osawa23  at 16:31  |  この記事をクリップ! 心理・メンタリティ | アトピー・スキンケア 

●プルプルお肌のために;その5(この項一応最後)〜パラダイムシフトが一番大事!〜● 5

『これまでに何度か言葉で登場させた「パラダイム」について
説明しよう。

この概念の提唱者トーマス・クーン(1922〜1996)は「ある時代
や分野において支配的規範となる【物の見方や捉え方】のこと」
と定義している。

わかりやすく言えば、その時代の人々が皆、正しいと信じていた
ことである。』

『基礎医学の分野には科学的に証明されたものも多数あるが、
臨床現場に近いもの(治療法、病因論など)ほどパラダイム
だらけなのである。』

『なぜ臨床医学はパラダイムだらけなのかといえば、理由はただ
一つ、人体が巨大なブラックボックスだからだ。

入力(=医療行為)に対する出力(=反応)が一義的に決まらず、
おまけに個人差が大きい。

だから異なった入力で同一の出力結果が得られることもあれば、
一つの入力に対して日によって異なった出力結果が得られることも
あるのだ。』

『パラダイムが信じられている時代では専門家が指導的立場にあるが、
そのパラダイムが崩れようとしている時には、素人の方が最新の知識
を持つのだ。』



(傷はぜったい消毒するな 夏井睦著より引用)

イヤー、
ホント上記引用部分非常に興味深い内容ばかりですネ!?

とりわけ、まさに今の時代に
とてもとても大切な内容ばかり!
だと感じておる次第です。

まぁ、それはさておきまして、
現代社会では、臨床医学のみならず、
その生活においてもたくさんのパラダイム
囲まれていますよね!

いつもお話していますように、

病気になったら、病院へ行く
っていうのもパラダイム、

風邪を引いたら、
お風呂に入らず、を飲んで寝る

っていうのもパラダイムですね。

また、昨今では
食事で補えない栄養はサプリメントで摂る

なんていうのも既に仲間入りしていると言っても
よいでしょう。

その他…
私インスパイア大澤が現時点で???のパラダイム、
または、パラダイムの結果として現れてくるものをここで
挙げてみると、
(もちろん、様々な切り口、考え方を是としながらも…)

・病気の症状は(薬を飲んで)
一刻も早く消しさるべきものである

・病気の症状は薬を使って
コントロールすべし
→ 例えば、アトピー性皮膚炎をステロイドで
   抑えながら、皮膚炎と付き合っていく

・白米よりも栄養豊富な玄米が健康に良い

栄養価の高い無農薬有機野菜を取るべし

白砂糖はカラダに悪し!

を一日に○○L飲むべし

・毎日○○種類の野菜を食べるべし

・一日に摂るカロリーは○○○○以内とか以上

・抗菌グッズなど行き過ぎた清潔志向

・シャンプー、リンス、洗顔料などの過剰使用

・○○という成分を補給すれば、活性酸素が除去され
健康度アップ
……


ともかく、挙げていけばキリがないほど
たくさんのパラダイムに囲まれ、
パラダイムに影響されちゃっているんですね。

気付かないうちにと言うか、
いつの間にか…!

その時代その時期には
一般的に正しいと信じられているのがパラダイム。

が、しかし、

当然の話ですが、
パラダイムは時代の流れと共に
変化する場合もあるんです。

そう、パラダイムシフトというやつです。

そして、
今まさにパラダイムが変わろうとしているものの中に、

健康というものの捉え方

があるのではないか、

と私インスパイア大澤は思うわけなんですね。

健康というと、

昨今では何かを特別にやる

例えば、ダイエットをしたり、
スポーツジムに通ったり、
サプリメントで栄養を補強したり、
ジョギングをしたり、
スキンケアのために美容液や保湿クリーム
使ってみたり、
シャンプー・リンスをよりグレードの高いものに
変えてみたり、


などなど

何かをプラスすることが現代の健康に対するパラダイム
のようになっています。

もちろん、運動したり、栄養に注意したり、
お肌を気遣ったり、体重が増えすぎたりしないように
節制するのが悪いということではありません。

(そういうことも大切な要素の部分ではありますよね!)

悪いということではなくて、

杓子定規に

何かをしないといけない!、っと

周りの情報に振り回され過ぎるのは
いかがなものか?

と言っておきたい、わけなんですね!

目の前にある自分のカラダをしっかり観てますか?

自分のカラダと対話してますか?

カラダのが聞こえますか?

カラダの訴えを無視していませんか?

カラダの本当にやりたいことがわかりますか?

カラダが不快に思っているのはなんですか?

……

などなどなど。

周囲の情報にばかり気を取られて
目の前の自分自身を忘れてはいませんか?

っていうことなんですね!

そしてもう一歩お話を進めるとするならば、

病気の症状=悪なので
→できるだけ早く消すべし

という(ことを是とする)パラダイム。

現代医学の考え方では、

症状をできる限り手早くクリアするべく
薬で対症する

っていうのが主流ですよね。

だって、忙しい時代ですから
ゆっくり休んでいる間もない。

また、そうしないとお医者様も(基本的には)成り立ち難く
なっていますから…。

そして、
患者も早く症状を消したい!

これは誰しも同じですよね!

はい、私も
症状があれば一刻も早く治したいです。

そう、
結果としては、
カラダそのものが持つ治癒力や生命力
に注目するよりも、

外から打ち込む兵器()が主になっているんですよね。

まぁ、治癒力とか生命力って確実にあるわけなんですが、
よくわからないと言えば分らない。

症状がパッと止まる方が、実にわかりやすい(苦笑)
となるのは致し方がないとも言えるのでしょう!?

ともあれ、
薬の力を借りるのも
時には必要かもしれませんが、

別に薬なんか使わなくとも

症状という不調を起こしつつ、

その一見悪いものにしか見えないプロセスを経て、

カラダは自ら不調に対処し、乗り越えていく力を
本来的に必ず持っている!
(死ぬまでは…)

という考え方は今特に忘れてはいけない
大切なことだ

とインスパイア大澤は思うわけなんです、ネ。

このを忘れているからこそ、
今巷に流れている溢れかえる情報に
振り回されちゃうんですよね。

人間として、生物としての
原点を忘れてはいけません!

そう、
今再び思い出すべきパラダイムは

すなわち、

私たちは生命体であり、
そのカラダは生命の力に満ち満ちている

病気と呼ばれる状態が仮に訪れても
自然に経過、治癒し、

これまで以上の健康を享受する力をも
私たちは普通に持っている

コレです、はい!

だから、

例えば、
専門家であるお医者様がで治しましょう!
と言われても、

『イヤ、今回はカラダに任せてみます!』

なんていう専門家から見たら素人考え

(状況によっては)大いにあり

だと思うんですよね♪


(ちょっとお節介な)追伸
今天候不順気味で体調崩されているあなたは、
足湯・脚湯を積極的に取り入れてみてくださいね!

今かなり効くと思います。お肌の健康のためにもぜひどうぞ…


ということで、
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
あなたがパラダイムを180度転換し、カラダの内側からの
フルに生かしてプルプルお肌を再生なさることを心よりお祈りしつつ…♪

インスパイア大澤osawa23  at 15:59  |  この記事をクリップ! アトピー・スキンケア | 免疫力・生命力・自然治癒力